審査結果について
最終審査結果
グランプリ
SETAGAYA RURBAN APARTMENT 生産緑地利用による農村都市形成のケーススタディ
KSGP18071
愛知工業大学 松本 樹
コンセプト
本提案は、2022年問題によって失われゆく歴史的産物とも言える「生産緑地」に着目し、「農」という我々の営みに根付く最も根源的な要素を媒介とした建築が、経済原理に基づく画一的な都市開発によって歴史的価値観を失った住居地域に、「住むための場所」としての豊かさを創出するものである。
準グランプリ
風景としての建築
KSGP18155
金沢工業大学大学院 松井 勇介
コンセプト
本計画では、まちに残る“風景”を後世に継承すべき“価値”と捉え、空き家・空き地を新しく建て替える際の更新手法を提示する。提案する3つの建築はこのまち特有の建ち方、使われ方を示し、新しいながらもまちの歴史的価値を継承した風景を生み出す。
3位
ウチウラ再紡 -鎖国を侵食するノマド童-
KSGP18035
金沢工業大学大学院 高橋 仙実
コンセプト
舞妓という生業を共有し、極めてクローズ性の高い疑似家族関係“ウチウラ”で結ばれていた花街宮川町。時代は流れ、余所者を拒む町は衰退の一途を辿る。町の補完関係を必要とする子供とその親を呼び込み、子供を町で育てる新たな疑似家族関係を紡ぎ、再びクローズさ故の豊かさを持つ町へ再編する。
4位
◯◯人の演者たち-本を生業う産業ネットワークのゆくえ-
KSGP18154
法政大学大学院 井上 莉沙
コンセプト
長年にわたって変容しつつも持続してきた町工場地域は新たな「コミュニティの場」としての 可能性を含んでいるのではないか。この仮説をもとにこれからの新しい時代の働き方と 暮らし方を考える。敷地場所は文京区小石川。本作りがさかんなこの街で生業を根拠とする 共同体の再生を試みる。
5位
見えない奥に暮らす
KSGP18123
日本大学 根本 一希
日本大学大学院 佐々木 秀人
日本大学大学院 金井 亮祐
日本大学 桜井 南実
日本大学 小林 陽太
日本大学 中村 数基
日本大学 中村 美月
日本大学 松下 将也
コンセプト
敷地は秋田県横手市増田町。商家の連なる在郷町として繁栄したこの街では、「表に見えない歴史的空間」が生活と共に続いてきた。本計画では、増田町が本来もつ「見えない歴史的空間」を地域の生活の場として再編し、使われることで後世まで残していく保存手法を提案する。
6位
重層する境界 -渋谷広告立面再編による新たな商業施設の設計手法の提案-
KSGP18133
日本大学大学院 高橋 樹
コンセプト
渋谷はかつてより立地と集客力から広告が並び、現在では巨大看板群が建築を覆った。結果、床と外皮の資本価値が反転した雑居ビル群は内外を断絶してしまった。私は、広告が取り持っている建築内外の関係とその境界の再編による、壁収入と内部商業の両立を可能にする設計手法及び建築デザインを提案する。
7位
くうねる柿屋にほす柿屋
KSGP18182
摂南大学 岡 詩織
摂南大学 木根 康平
摂南大学 椿 和子
摂南大学 中林 航輝
摂南大学 原田 衣捺
摂南大学 細川 正貴
コンセプト
「古老柿」という地場の伝統産業で継承されてきた「柿屋(仮設構造物)」をインターンシップ学生のための住空間に再編し,伝統で培われた仮設空間の豊かさを享受できる職住混在の暮らし方(柿屋群)を提案する.農家と学生が協力して働き,宇治田原を体験する環境を設計することで定住の動機を育てる。
8位
渡り漁業
-季節移住共
同体の再考-
KSGP18142
愛知工業大学 中家 優
コンセプト
敷地は石川県舳倉島。かつては漁業によって繁栄した島であったが、漁業衰退と共に過疎化が進み問題となっている。そこで、島の伝統である季節移住を再考し、既存の島にあるもので島にない関係及び建築をつくる。海と共に島と生き、一時だけ賑わう、新たな島の住み方の提案である。
9位
調停の屋根 ー下町と再開発の共存ー
KSGP18042
金沢工業大学大学院 森 大輔
コンセプト
新たなマンションの開発が始まろうとしている神戸の下町を対象とし、「町に住んできた住民と新しく町に住み込む住人」「これまでの記憶とこれからの記憶」「下町と開発」といった様々に対立する関係をつなぎとめ、両者の関係がうまくすりあい調停された状態を目指す。
10位
100SDK~銭塔の在る懐かしい未来~
KSGP18200
日本大学大学院 外山 純輝
日本大学大学院 八橋 夏菜
コンセプト
銭湯と住戸の間に、脱衣所の延長のような場所をつくることで、家と銭湯は淡いグラデーションのような関係で結ばれる。 学生や地域住民が気軽に集まれるこの場所は、街のリビングのような空間であり、ここで生まれた賑わいは、塔から溢れる音や湯煙のように街全体に広がっていく。
二次審査
一次審査
10月15日(月)に二次審査に進む40作品が決まりました!
” 歴史的空間の再編”というテーマに対して、場所や物事の歴史だけでなく、建築様式の歴史も含めた解釈がどのようになされ、バランスを取っているのか。そのような視点から、11月18日(日)の二次審査に進むべき作品を選出した結果、これら40作品がふさわしいと決定いたしました。
※一次審査通過者様へ
二次審査当日の予定
こちらを参考に、当日の流れを確認することができます(PDF形式)。