審査結果
審査結果は審査日の次の日に当サイトでPDFにより公開いたします。
なお、最終結果の上位10作品につきましては作品情報を後日掲載させていただきます。
最終審査結果
グランプリ
見えない壁をこえて -ハンセン病を辿る資料館-
KSGP20177
早稲田大学大学院 原田 秀太郎
コンセプト
差別偏見のあったハンセン病。患者の減少に伴い薄れゆく記憶。この痛みを建築で残し、伝えていくことはできるのか。差別偏見の「壁」の先に見えるものとは。
準グランプリ
エレメントが動くとき
-廃線を再編により生まれる新たなインフラストラクチャ-
KSGP20102
日本大学大学院 渡邉 康介
コンセプト
敷地は東京都北区の廃線路。線状のまちを動くエレメントが抜ける構成を作る事で、失われた流れをもう一度生み、「内部空間と外部空間」「同じ敷地の住民同士」「敷地の住民と周辺地域住民」「住まい手と商業」を繋いでいく。エレメントが動く時、廃線は新たな繋がりを持った住まいへと生まれ変わる。
3位
灰で彩る桜島
KSGP20066
東京理科大学大学院 七五三掛 義和
コンセプト
降灰地として知られる桜島では灰をゴミとして出す事で暮らしている。その一方で、火山灰は陶芸の釉薬として利用する事ができ、灰を町の有効な資源に出来ると考えた。町の既存の生活インフラと防災ネットワークを「克灰構法」で設計した灰の環境装置で再編しながら灰と共生する町として変えていく。
4位
石灰降る街 〜秩父武甲山を再考〜
KSGP20133
早稲田大学大学院 藤川 凌
コンセプト
秩父市を象徴する神体山、武甲山。多数の文化や伝統が武甲山のもとに誕生した。しかし、石灰の採掘により急速に山は変貌を遂げる。現在も毎日爆破されている。秩父は信仰深い歴史ある地域であると同時に、毎日神を爆破しているという二面性を抱えた地域なのだ。今、産業と信仰、自然の対立を再編する。
5位
切断すること、それは繋ぐこと
KSGP20142
日本大学大学院 横畑 佑樹
コンセプト
都市の再整備にあたり、急激な都市化の代償として歴史的遺産が排除されている。その一つが日本橋の首都高である。今後日本橋区間を取り壊し、周辺が再整備されることが決定している。そこで首都高を切断することで一部を残して建築化し、歴史の層として取り込みながら、新しい都市景観を形成していく。
6位
寂滅の新陳代謝 ‐中銀カプセルタワービル納骨 堂転生計画-
KSGP20191
東京藝術大学大学院 竹内一輝
コンセプト
⽣命体における新陳代謝は、⽣命が有限の存在であること前提であり、建築における新陳代謝のアナロジーは、⼈間ほど脆弱な存在ではないとしても、⼈間同様滅びの美学を含めた枠組みでもある。中銀カプセルタワービルをそのものを使って地と図を反転し、⼤阪万博記念公園にて納⾻堂へ転⽣する。
7位
准胝塔-密教における塔建築の再考-
KSGP20009
東京都市大学大学院 髙木 駿輔
コンセプト
落雷によって焼失した真言密教寺院、上醍醐寺准胝堂を再建する。 再建といっても昔の形のまま再建するわけではない。 密教の教えや歴史から、一風変わった現代における五重塔を設計する。 この「准胝塔」が上醍醐時にふさわしい大日如来の姿であり、密教と醍醐寺に新たな威光を与える。
8位
積層する歴史-「時間の蓄積」的デザインのリサー チから見る文化的保存と発展の手法-
KSGP20010
東京都市大学大学院 遠西 裕也
コンセプト
これまでに幾度とない改修が行われ、建物の保存と発展が共存してきた「西堀酒造」。この酒造は現在、新たな発展が見込まれている。歴史的な保存と発展がむき出しなっているこの空間から「時間の蓄積」的デザインを見出した。これを未来へとアップデートすることで歴史の延長線上としての発展を目指す。
9位
神社境界の准え
KSGP20179
名古屋大学大学院 児玉 祐樹
コンセプト
境界とは「わける」とともに「つなぐ」ものである。 現在シャッター通りと化した塀によって線的に分けられたまち、神社を敷地内の公共施設の建て替えとともに、面的にゆるやかにわけていくことで、つながりを取り戻す今日的な新しい境界の提案。
10位
家をほどき、水を結ぶ
-まちを育てる水路と共生する暮らし-
KSGP20026
近畿大学大学院 𠮷本 大樹
コンセプト
水路がまちを育てていくネットワークを構築する。かつて庭瀬は水運のまちとして栄え、水路はまちのアイデンティティーであった。しかし、時代が進むとともに水路は”裏”化してしまった。本提案は水路を再び表舞台に引っ張り出し、一旦は分断された地域間のつながりを取り戻す。
審査
11月22日(日)に行われた二次審査の様子を歴史的空間再編コンペティション公式YouTubeチャンネル「歴コンch」にて視聴することができます。
一次審査
10月13日(火)に二次審査に進む30作品が決まりました!
” 歴史的空間の再編”というテーマに対して、場所や物事の歴史だけでなく、建築様式の歴史も含めた解釈がどのようになされ、バランスを取っているのか。そのような視点から、審査員が厳正なる審査と議論を行った結果11月22日(日)の二次審査に進む作品を決定いたしました。
審査過程を以下のPDFで閲覧できます。
二次審査
11月21-22日(土-日)11月22日(日)に二次審査が行われます。
プレゼンを行い、上位10作品はファイナルプレゼンテーションに進出します。
ファイナルプレゼンテーションに進む上位十作品が決定しました。